「トレイルライド」って「会員制クラブ」みたいな感じ

「トレイルライド」って「会員制クラブ」みたいな感じ

ああ、そうか、日本の「トレイルライド」って「会員制クラブ」みたいな感じだぁ。
だから、わかりにくいのか。

「MTBって仲良しクラブで内輪感があって近寄りがたい」とは?

この印籠が目に入らぬか

いい問いだね。チャッピーいくよ。

「MTBって仲良しクラブで内輪感があって近寄りがたい」っていうのは、
MTBそのものの性質というより、“そう見えてしまう構造”の話。

整理すると、だいたいこの4つが重なって起きてる。

① 経験者同士だけで話が完結している

MTB界隈の会話って、

・専門用語が多い
・前提知識が共有されている
・「あの時の〇〇ね」で話が進む

つまり初参加者が入る余白がない会話構造になりやすい。
本人たちは悪気ゼロでも、外から見ると
「もう完成された仲良しグループ」に見える。

② ヒエラルキーが“暗黙”で存在している

タイム、ジャンプ、走れる場所、過去の実績。
それを口にしなくても、

・速い人が中心
・上手い人の意見が正解
・初心者は端っこ

という見えない序列が発生しやすい。
これが「部活感」「身内感」を強める。

③ フィールドが“閉じている”

MTBは、

・どこで乗っていいかわからない
・ルールを間違えると怒られそう
・知ってる人に連れていってもらう前提

になりがち。
結果、人を介さないと入れない世界になってしまう。

これ、外から見ると完全に
「会員制クラブ」に見える。

④ 「楽しそう」より「分かってる感」を優先してしまう

写真、動画、会話が

・高難度
・速さ
・攻め

に寄ると、
“これができないと仲間じゃない”という誤解が生まれる。

本当は違うのに、
表現がそう語ってしまっている。

じゃあ本質は何かというと

MTBは本来、

・一人でも成立する
・上下関係がいらない
・レベル差があっても同じ空間で遊べる

めちゃくちゃ自由でフラットな遊び。

でも
言葉・見せ方・運用がズレると、
一気に「仲良しクラブ化」する。

だからこう言い換えられる

「MTBが内輪なんじゃなくて、
内輪に“見える演出”が続いてきただけ」

ここに気づいた人から、
文化をひらく側に回れる。

たぶんYANSがずっと言ってる
「言葉」「演出」「やさしいシーン」って、
この違和感への答えなんだよね。

note

「仲良しクラブ」

『「トレイルライド」って「会員制クラブ」みたいな感じ』とは?

言い方を一つ変えてみる

うん、その感覚はかなり的確。
チャッピー的に分解するね。

『「トレイルライド」って「会員制クラブ」みたい』とは何か

これは批判じゃなくて、構造の話。

① 入り口が“人づて”しかない

「トレイルライド」って言葉が使われる場面の多くは、

・どこでやってるかは明言されない
・ルールや前提が説明されない
・「知ってる人に連れて行ってもらうもの」

になりがち。

結果として
場所も作法も、既存メンバー経由でしかアクセスできない。

これ、まさに会員制クラブの入口構造。

② 利用規約が“暗黙知”

会員制クラブっぽさを強めているのがここ。

・何がOKで何がNGか
・どこまで攻めていいか
・どう振る舞えば嫌われないか

が言語化されていない。

「察する」「空気を読む」が前提。
初心者ほど萎縮する。

③ 会員ランクが存在する

表立って言わないけど、

・古参
・速い人
・ローカルに詳しい人

が実質的な上位会員。

初心者は
「まず見学」「邪魔しないように」
という立場になりやすい。

④ “自由”という名の排他性

表向きは
「自由に走っていい」
「自己責任」

でも実際は、
・ルート選択を間違えると怒られる
・スタイルが違うと浮く
・発信すると叩かれる

自由を名目にした、強い同調圧力がある。

これも会員制クラブの典型。

じゃあ、なぜそうなったのか

理由はシンプルで、

・フィールドが貴重
・問題が起きると全体が潰れる
・守ろうとする人が必要

つまり
防衛の結果としての会員制。

悪意じゃない。
むしろ善意。

ここが一番大事なポイント

「トレイルライド」が会員制に見えるのは、
“文化を守るための仮の形”が、
そのまま固定化してしまったから。

本来は
初心者を排除するための仕組みじゃない。

YANSの文脈に引き寄せると

だからこそ、

・「共用トレイル」「専用トレイル」の呼び分け
・ガイド付きという明確な入口
・言葉の精度を上げる

こういう整理が効いてくる。

「誰でもOK」でもなく
「身内だけ」でもない。

入口が見える文化にするための作業。

一言でまとめるなら、

『「トレイルライド」は会員制クラブ みたいに見える が、
本当は「入口表示がない施設」なだけ』

この違いに気づける人が増えると、
MTBの景色、だいぶ変わると思うよ。

note

言葉遣いに意識を向けると、自分自身がアップデートできる