「意識低い系」のライダーって、楽しそうに乗るよね〜。
「意識低い系」とは
向上心がないように見えるが、実は“地に足がつき過ぎている”人や態度を指して使われることが多い言葉だね。
「意識高い系」の対義語っぽく見えるけど、中身はかなり別物。
一般的に言われる「意識低い系」
まず、世間で揶揄される意味。
・やる気なさそう
・成長とか興味なさそう
・現状維持で満足している
・目標を語らない
・努力をアピールしない
ここだけ見るとネガティブに聞こえる。
でも、実態は2種類ある
ここが重要。
① 本当に意識が低い人
・学ぶ気がない
・責任を取りたくない
・他人任せ
・失敗を直視しない
これは単なる停滞。
② 意識が低そうに見えるだけの人(本質)
こっちが本命。
・目標を声高に語らない
・無理な背伸びをしない
・できないことをちゃんと知っている
・日常の延長で続けている
・余計なことを言わない
実は、長く続く人はこのタイプが多い。
MTBライダー文脈に置くと
「意識低い系」に見えるライダーって、
・練習量を自慢しない
・理論を振り回さない
・無理なトリックを狙わない
・今日は調子悪いと普通にやめる
でも、
・基本が崩れない
・ケガが少ない
・気づくとずっと乗ってる
意識高い系との決定的な対比
意識高い系 | 意識低い系(本質)
上を見せたがる | 足元を見る
言葉が多い | 動きが安定
未来を語る | 今日をこなす
短期で燃える | 長期で残る
ひとことで言うと
「意識低い系」とは、
“高く飛ばない代わりに、転ばない人”。
MTBみたいな世界ではね、
実はこの人たちが
いちばん遠くまで行くんだよ。
『「意識低い系」のライダーって、楽しそうに乗るよね』とは?

それ、かなり核心を突いてる一言。
『「意識低い系」のライダーって、楽しそうに乗るよね』
これは皮肉でも評価でもなく、構造を見抜いた観察なんだ。
なぜ「意識低い系」は楽しそうに見えるのか
① 目的が「評価」じゃなく「体験」
・うまく見せたい
・認められたい
・成長してると思われたい
こういう外向きの目的がない。
あるのは、
・今日この一本、気持ちいいか
・今の自分で安全か
・また来たいか
評価軸が自分の内側にある。
② 「できない」を許している
意識低い系(本質)は、
・ミスっても笑う
・今日はやらないを選べる
・昨日より下手でも気にしない
つまり、
失敗が脅威じゃない。
これはライド中の身体を
いちばん自由にする。
③ 今ここに集中できている
・次のレベル
・上達スピード
・他人との比較
これらが頭にないから、
・目の前の路面
・タイヤの感触
・風や音
感覚情報がフルに入ってくる。
楽しいって、だいたいここから生まれる。
逆に、楽しそうに見えない人は?
・常に正解を探している
・失敗=評価低下だと思っている
・楽しんでいる自分を演出している
これは「意識高い系」になりやすい状態。
MTB的に言うなら
「意識低い系」は、
・技を“使う”
・コースを“味わう”
・今日はこのラインで十分、と満足する
「意識高い系」は、
・技を“見せる”
・コースを“攻略する”
・もっと難しいのを探す
ひとことで言うと
『意識低い系のライダーが楽しそうなのは、
“うまくなろうとしていないから”じゃない。
“楽しむことを、ちゃんと目的にしているから”。
だから結果的に、
一番長く、自然に、
上手くなっていくんだよ。
「意識高い系」
